2003年12月3日


けんじくんにフラれた。
今回のは冗談ではなく、本気で。
『フラれた』と、過去形にしてしまうのは正直本意ではない。
わたしの中ではまだ終わってないんだから。
わたしはまだ、好きで好きで好きで、別れたくない。
未練がましいのかもしれない。
彼から見たら、重いのかもしれない。
でも、わたしは後悔したくないし、今のわたしにはけんじくんが必要なんだ。

順を追って説明しよう。
この可哀想なページに来てくれたあなたのために。
気持ちをもう一度整理したいわたしのために。

11月の終わりまで、わたしたちは平和だった。
順調だった。
・・・って、信じてた。
そりゃ11月の最後の日、先輩と会っていたらしく(そんな日はメールも電話もない)連絡来なかったけど。
それでも、それはいつものことだったし。
12月1日、朝メールが届いていた。
いつも通りの、『いってきます』メール。
10時に電話。
わたしはその前日連絡が来なかったことを引きずってて、あまり機嫌も良くなく。
彼はその機嫌の悪さを寝起きと勘違いして、『またかけるわ』と。
12時にまた電話。
『今日仕事は?』と、彼。
『休みだよ』
『じゃぁ行くわ』
なんかちょっといつもと違う彼の声の調子。
途端に不安。
電話の後、メール。
『話があるから早めに行くわ』
『話ってナニ?』
『行ってから話す』
不安倍増。
不安っていうより、直感で、フラレルかもしれないって感じた。
3時頃、またメール。
『会うと悲しくなるからやっぱりメールにする。仕事終わったらするわ』と。
『どういうこと?』
『もう会わないから』
『なんで?』
『俺も忙しくてお前も忙しいだろ。それで会えないし。だから。』
『別れるってこと?』
『お前はちゃんとそばにいてくれるひとと付き合え。だから別れる。』
『やだ』
そう言うしかなかった。
5時頃、また連絡が来る。ここからは要点を拾い集めて説明しよう。

―けんじくんの言い分―
彼は社会人で昼間は普通に働いている。
だけどお金がないから、夜もバイトを始めることにしたらしい。
それは前々から聞いていたことで、わたしは彼の身体が心配であまり協力する気になれなかったんだけど。
11月29日に、彼は昔の仲間と何年か振りに偶然会ったらしい。
その仲間が、昼も夜も働いているひとで、毎日寝る間もないくらい働き詰めのひとみたいで
そのひとの話を聞いて、バイトも『別にやらなくてもいいか』って考えてた自分がすごく甘く感じたらしく。
バイトをやることを決意。
そうしたら今よりもっとわたしと会えなくなるし、連絡だって出来なくなる。
それじゃぁ付き合ってる意味ないし、
連絡を待ち続けて我慢し続けるであろうわたしを見るのが辛くて、
別れることが、自分のためであってわたしのためだ。
・・・という結論に達したらしい。
自分の中ですごくすごく考えて出した結論みたい。
彼からのメールを抜粋してみる。
『別に女ができた訳じゃないし、お前を嫌いになった訳じゃない。自分勝手なのはよくわかってる。今でも好きだから、余計に辛いんだ。わかってくれ』

―わたしの言い分―
わたしはけんじくんが好きで、大好きで、別れたくない。
彼のお陰でわたしはこの一ヶ月、ものすごく精神的に安定していられたし、幸せで楽しかった。
何もかもにプラス志向で、何に対しても頑張れた。
だからわたしはこれからも、彼女としてけんじくんと繋がっていたい。
たとえ会えなくても連絡が来なくても、やってみなくちゃわからないじゃない。
お互いの気持ちがあれば、なんとかなるって思える。

彼の言い分を聞いても、納得できなかった。
バイトを始めることに、わたしは反対できない。
でも、だからって別れるって結論にまで至ってしまうのが納得できなくて。
話していても、堂々巡り。
そのうち彼に先輩からの呼び出しがあって、一時休戦。
わたしはどうしようもない気持ちで、号泣で、友達にメール。
ひとりになりたくなかった。
友達は電話をくれたりメールをくれたり、とにかくわたしの話を聞いてくれた。
すごく感謝してる。

―ゆきえの反応―
あたし、けんじくんは居候を追い出してくれたヒーローだって思ってたけど、そんなんで別れるなんて、予想外だな。
あたしの中で株下がったよ。
あずみの性格から言って、あたしがナニ言ってもけんじくんのこと待つんだろうけど、
そんな男待つことないよ。
待つ価値ない。
身勝手すぎるでしょ。

―ミカの反応―
そりゃ納得できないわ。
メールや電話で別れを決めようとするのは良くないし、メールや電話で別れを決めようとした彼は最低。
でも、彼も彼なりに考えたんだろうし、その結論は彼なりの優しさなのかもね。
ちゃんと会って話しなきゃ駄目だよ。
辛いと思うけど、ちゃんと納得できる答えをもらいなよ。
泣いちゃダメ。
責めちゃダメ。
彼がバイトを始めるのに、あずみの存在が邪魔だって言うなら、仕方ないじゃない。
頑張って。

―優美の反応―
うーん・・・それは納得できないね・・・。何考えてんだろ。
でも、彼があずみのことまだ好きだって言うなら、彼だって別れたくはないってことじゃん?
それに、会えなくて連絡も出来なきゃ付き合ってる意味ないなんて、付き合うことに意味なんてないじゃんね?
あ、もしかして、彼はものすごーく淋しがりやなんじゃないの?
だからなかなか会えなくなって淋しい思いするよりも、最初からゼロにした方が楽だって考えたんじゃない?
あずみ、変な気起こして手首切ったりしちゃだめだよ。

―ママの反応―
なんで急にそんなことになっちゃったの?
バイトを始めることと、あずみと付き合うことは別問題じゃない。
納得できない気持ちもわかるけど、納得できないような結論出しちゃうような男、捨てたっていいんじゃない?
ちゃんと話し合って決めなきゃね。
『会えなくなるから別れる』んじゃなくて、『会いたくなくなったから別れる』って言ってもらったら納得できるじゃない。
あずみは可愛いんだから。
だいじょうぶよ。
わたしみたいなイイ女と別れるなんて、後悔しても知らないからね!って言えるようになるまで泣きなさい。

―啓介の反応―
あれだけ上手くいってたのに急展開だな。
っていうか、最近俺とあずみ、付き合う時期も別れる時期も一緒じゃね?
しかも別れる理由も似てるし・・・。
結局男なんてヤレルかどうかがおっきいんだから、そういうんじゃねぇの?
会えなくなったら出来なくなるし、それなら別れても一緒だってことなんじゃねぇかな。
まぁ元気出せよ。
辛いときはお互い様だ。

最後に、りさ。
彼女は12月1日が終わりかけたころ、電話をかけてきた。
彼女は彼女で、1年半付き合った彼とその日別れるかどうかの話をするって言っていたので、わたしからは連絡が取れなかった。
『もしもし・・・あずみ?(号泣中) 今ダイジョブ?
・・・別れちゃった・・・。
・・・え、もしかしてあずみも泣いてるの?
今部屋? そっち行くから待ってて』
部屋でりさと彼の別れを聞いて、わたしのその日の一部始終を話した。
二人で泣いて、二人で落ち込んだ。
―りさの反応―
そっか・・・わかるよ。
明日からどうやって生きて行ったらいいんだろうって思うよね。
なんでお互い好きなのに別れなきゃいけないんだろ。
でもあずみはまだわかんないよ。
ちゃんと話したら、やり直せるかもしれない。
わたしなら、泣いてすがっちゃうかもしれないけど・・・。
あずみはいい方向に向かってくれること祈ってるよ。

その後、深夜、りさとドライブに出かけた。
二人で夜景を見て、星を見た。
わたしは流れ星も見た。
願いは、『別れたくない』、それしか考えられなかった。

12月2日・3日は泣いて泣いて泣いて過ごした。
けんじくんにはメールも電話もした。
何もせずにいたら、そのまま終わってしまいそうで。
わたしは納得出来ていないのに、彼の中ではもう別れは確定されていて、
もう終わったこと、のような反応をされた。
それがまた泣けた。
でも不思議なもので、朝も昼も夜も、『別れたくない』って一人で号泣して駄々こねるのに、
カラダは別れに向かって準備を始めてる。
いろんなCDから失恋の曲ばっかり集めて、聴いては泣いて。
認めたくない気持ちがあるのは確実で大きいはずなのに、その反面で別れを認めようとしてる。
彼の決意が堅くて、もはやわたしに勝因はないってちょっと諦めてる。
別れるのは嫌で嫌でしょうがないんだけど。
ちゃんと会って、冷静に泣かずに、自分の気持ちを伝える。
がんばる。
12月4日、会って話をしようと思ってます。





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