2004年3月9日~11日ii


一人旅の電車の中で、ひとり考えたこと。
手帳に少しずつ書き留めたそれを、ここに残しておこうと思う。



まず、名古屋から米原へ向かう“ひかり”の中で。


ついに出発してしまった。
自分の力でどこまでやれるのか、どこまで行けるのかを試すには、
あまりにも幼稚すぎる発想だったかも知れない。
でも今のわたしができること。
信じてみようと思う。
自分を信じ、見つめ直すための旅。

大切な健次くんを、彼女に返してあげるんだ。
健次くんの大切なまいこちゃんに。
もう決めた。あきらめる。
大好きで大切なひとが他の女と幸せになることを望むだなんて、
正直ありえないキレイゴトだと思っていた。
増して、過去の男じゃない。
現在進行形の男だ。
自分でも不思議。

健次くんに会えてよかったと思う。
心からそう思う。
健次くんに出会えなければ、きっとわたしは気付けなかった。

年齢を取ったとき、わたしはこのまだ若かった自分をどう思い返すのだろうか。
悪い思い出にはしたくない。
若気の至りだとも思いたくない。
わたしはまだ子供だけれど、
今のわたしなりに真剣で命がけの恋だったんだから。


多度津から高知へ向かう電車の中で。


失敗も多かった。
これから生きて行く上で、何が大切なのだろう。

長野を出て、名古屋・米原・京都・姫路・岡山・坂出・多度津、そしてやっと目指すべき高知。
わたしの長い長い旅。
様々な紆余曲折を経て、それでもまだ半分。
帰るべき長野に着く頃、わたしは何かを見つけ、何かに開眼出来ているだろうか。
期待も焦りも要らない。
マイペースなわたしらしく、
強欲なわたしらしく、
来るものを拒まずに受け容れようと思う。
変わりたい、わけではない。
殊に健次とのことに関しては、変わりたくなんかない。
ただ、何かが欲しい。欲しい。欲しい。
もっと。もっと。
これから生きて行くための何かを。
健次なしで生きて行けるための何かを。



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