2004年3月13日


みんなみんな、卒業おめでとう。

早朝6時半、美容院へ。
そのあと着付け。
保護者不参加のわたしは、移動はもちろんタクシー。
歩きづらいので、が理由で専らタクシー。
出費がかさむ。
学生生活最後の卒業式。
人生において4回目の、卒業式。

9時、学校へ。
全体写真の撮影と、会うひと会うひとみんなとの写真撮影。
大好きなみんな。
お世話になった教授陣。
相談相手だった春日先生。

卒業式へ向かうみんなを見送る直前、けんじくんから電話。
今日お休みだとのことで、来てくれるとのこと。
式なんかよりも嬉しい時間。
みんなを見送って、ひとり校門へ。
交通整理をしていた事務員さんに、門で写真を撮ってもらって。
『お先に失礼しまぁす』
と、元気よく。
ぴかぴかのマジェスタが来た。
乗り込むと、
『おめでとう』
と、後部座席からナント薔薇の花束。
今日は天気も良くて、空気がきらきらしていて、
陽射しも暖かくて、朝から笑っていれて、
自分で言うのも何だけど髪型も似合ってて、袴も綺麗で、
つまり最高の気分だったのに、
更に更に、こんな、けんじくんが来てくれただけでもこの上ないのに、
マジェスタで迎えに来てくれるだけでもお姫様気分なのに、
薔薇の花束なんて。
こんなに幸せな気分。
一生溺れていたかった。
けんじくんには申し訳なかったけど、
今日はお姫様気分でわがままに、
写真屋さんに付き合ってもらった。
善光寺の仲見世にある、ナガノで一番巧い(らしい)写真屋さん。
予想外の出費でしたが、確かに出来はものすごくよかったので、許す。
これも思い出。
善光寺の参道を袴で闊歩。
なかなか出来ることじゃない。
ビバ卒業式エスケープ。

けんじくんは用があるらしいので、学校に戻って、
クラスの子たちと合流。
教授から一人ずつ証書を授与される彼女らに拍手を送りつつ、
証書をもらえないわたしへの、保護者らの不思議そうな視線を感じつつ。
12時45分。
学長室に呼ばれて、わたしを含め4人(初対面)の“訳あって”式に出られなかった学生は、
式に参加した学生以上の施しとも思われる、学長直々の卒業証書授与を。
みんなに遅れること1時間。
卒業おめでとう、わたし。

その後は体育館でパーティー。
散々食べて飲んで、
みんながその後の謝恩会のためにお腹を空かせているなんて気付きもせずに、
目先の食べ物とお酒でたらふく。

ユウリちゃんには霊感がある。らしい。
その人に憑いている(守護霊とは限らないらしいが)強い力を持つモノが見えるらしい。
ゆうこにはヘビが見えるらしい。
便乗してわたしも見てもらった。ら、
『あなたは、猫よ』
どうやらわたしには、わたしをすごく気に入って傍にいる2匹の猫がいるらしい。
1匹は真っ白な猫で、もう1匹はグレーの猫。
グレーの猫の方がパワーが強いらしい。
彼女曰く、猫のパワーは動物群の中でも強いもので、
猫が憑いているひとは、
特に男性に、ものすごく好かれるらしい。でも嫌われるときもものすごいらしい。
『猫が憑いてるとね、どんなことしてても物事が勝手に、いい方向に転がって行くから』
彼女は何故か念を押すように、
『だから大丈夫よ。ゼッタイ大丈夫』
少し勇気が持てた気がする。

ワインを飲みすぎて少しふらついた足で、部屋まで帰る。
袴姿なので、近所のおばぁちゃんに『おめでとう』と声をかけられる。
思えば、今まで味わった卒業式の中で一番、おめでたい気分かも知れない。

部屋に着いたら袴を脱いで、洋服に。
さぁ、謝恩会。
INDIVIのキャミとスカートのセットアップは、仕事用に買ったけど結局1回も着なかった。
こりゃ謝恩会にちょうど良かった。
謝恩会は食べまくりの飲みまくり。
もう怖いものなし。


鬱が来たのだ。
突然。
謝恩会の2次会、カラオケに移動した途端。
歌なんて唄おうとも思えなくて、みんなに合わせて笑顔を作ることが精一杯。
仕事が終わったというりさをみんなに会わせたくて呼んでいて、
りさはわたしの姿を見て外に連れ出した。
『だいじょぶ?』
正直なにも話したくなかった。
早く部屋に帰りたかった。
ひとりになりたかった。
ひとりになったら望まないことをしてしまうことは予想できた。
りさは察して、
『けんけんに電話してみたら?』
と。
頼るのはお門違いだったけど、頼りたくて仕方なかった。
電話したら、
『ごめん、今大事な話してるから。メールして』
と。
りさは心配そうだったけど、あれ以上みんなといたらみんなに申し訳ない。
最後なのにね。
タクシーで帰った。

部屋に着いたら動けなくなってうずくまってしまった。
もしもあの時動けていたら、わたしはまた、取り返しのつかないことをしてしまっていたかも知れない。
けんじくんからメール。
『どうした?』
今までの状態と経緯をメールに。
彼からのメールは優しくて厳しくて、わたしは救われたんだけど、
救われていることにも気付かないほどの疲労感に襲われて、
そのまま寝てしまった。

わたしを悩ますあのひとが、わたしの救世主で、ヒーローで。



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