2004年3月28日


何日か前に、やっと佐野くんにメールした。
21日には実家に戻ってる、って言ってあったから、
向こうから連絡が来るだろうと自惚れていたのに、全く音沙汰なし。
ディズニーランドのお土産も一人旅のお土産もあったし、
その賞味期限が切れる前に会わなくちゃいけないような気もしてて。
で、とにかくしびれを切らして、何日か前にメールしてみた。ら、
『もう実家にいるの? あずみちゃんがナガノナガノ言ってるから、まだナガノかと思ってたよ』
なんて言われて。
それから、薄くメールのラリーをしていたんだけど、
28日になりかけた頃も佐野くんとメールをしていて、
ひょんな流れから、突然彼が
『じゃぁ今から5分以内に来て』
と言い出した。
佐野くんは同じ市内に住んではいるけど、もちろん5分じゃ行けないし、
なにより夜中だしすっぴんだしパジャマだし眠いし、で行きたくもなかったし、
最近のわたしはナガノから持ち帰った(更に言うなればけんじが買った)焼酎を毎晩ちょっとずつ消費していたので、
とにかく自分で運転してまで行きたくなくて、その提案は流したら、
しばらくして電話。
『来てよ』
『え、今から? じゃぁ迎えに来てぇ(笑)』
と冗談半分で言ったら、見事に来てくれた。
一ヶ月ぶりに会った。
その日彼は飲み会だったのにみんなの足役で飲めなかったらしく、
どうしても飲みたくなったらしい。
なのに結局わたしばっかり飲まされて、
午前中仕事だ、ということを3時になって思い出した彼をベッドに寝かしつけたら、
見事にわたしの方が先に寝てしまった。
朝。しゃり、しゃり、という音で目覚めると、佐野くんがリンゴをむいていた。
『俺、11時には帰ってくるから、帰ってきたら送るよ』
と言って、彼はリンゴとおにぎりを食べて出勤していった。
わたしは彼のむいてくれたリンゴを一切れ食べて、またも爆睡。

妙な夢を見た。
まいこちゃんとけんじくんが出てきたのだ。
何か乗り物に乗っていて、
わたしの右隣にはけんじくん。
左隣にはけんじくんの友達。その左隣にまいこちゃん。
夢の中では何故かわたしとまいこちゃんの立場は逆転していて、
わたしは堂々とけんじくんと話をしているんだけど、
会話の合間に、けんじくんとまいこちゃんが話しているのだ。
口パクで。わたしの背中で。時折、指を絡め合って。
何故だかわたしは気付いても気付かない振りをして、まいこちゃんに目を向けることすらしなかった。
でも、途中で我慢ならなくなってまいこちゃんを見やると、
写メで見てしまったまいこちゃんとは違った。
本物のまいこちゃんよりもかわいくなくて、まいこちゃんよりも太っていた。
それでも夢の中ではわたしはその子を“まいこちゃん”だと認識していた。
舞台は変わって、何故かうちの母親の実家。
わたしとけんじくんはそこで、現実にうちで飼っているミニチュアシュナイザーと、チワワを飼っている。
けんじくんは猫しか飼っていないのに不思議。
で、うちにまいこちゃんがマルチーズを持ってくるんだけど、
そのマルチーズが病気かなんかで、けんじくんとまいこちゃんが病院に犬を連れて行くのを見送る。
ってとこで目が覚めた。
不思議な夢。
なんか、淋しい夢だった。
夢の中ではわたしはけんじくんの彼女なのに、淋しい夢だった。

目を覚ましてしばらくすると佐野くんが帰ってきて、
彼は睡眠不足なので寝た。
添い寝してたらやっぱりわたしも寝た。
午前中のうちに家に帰ろうと思っていたのに、
『もう少し一緒にいて』
と言う彼が、わけもなく離しがたくて、結局夕方まで佐野くんちにいた。

『俺、あずみちゃんと会ってから変わったんだよ』
それまでガツガツひとりで突っ走ってた彼は、わたしのマイペースさや自堕落さを吸収して、幾分か丸くなったらしい。
それで、前よりも少し、他人に優しく出来るようになったらしい。
そう聞かされると、変わった彼とならうまくやっていけそうな気がして、
少し希望を持ってしまった。
『あずみちゃんに振られてから、無性に淋しくてさ』
“フラレタ”と言う表現から、彼は彼なりに一線引いて消化してくれているんだ、と感じた。
嬉しさ半分、淋しさ半分。
わたしが彼とチュウしてしまったのは、
『あずみちゃんのことが好きで好きでしょうがないんだけど』
なんて言われちゃったからだ。
佐野くんのことは基本的に好き。
どうして彼じゃダメなんだろう、って、何度も思った。
彼を本気でもっともっと好きになれたら、きっと楽なのに。

家に帰ったら、親からのお小言が待っていた。
そりゃ、夜中に家抜け出して、増して部屋のストーブ付けっぱなしだったんだからしょうがないけど。
実家って煩わしい。
きっと親も、娘を疎んじてるんだろうけど。
やりづらいなぁ。先が思いやられる。

親孝行に、今日は家でゆっくり、なんて訳にも行かずに、
前から約束していたゆきえとゴハン。
お互いの近況報告と晩御飯を食べて、
その後は映画。
『恋愛適齢期』
面白かった。
羨ましかった。
わたしも、いつまで経っても恋愛できる女でいたいなぁ。
いろいろ考えてしまった。
映画の最中に朋央からメールが入っていて、
見ると、“恋愛成績表”と名付けられた測定だった。
映画の余韻で興奮気味に答えていくと、
精神年齢・・・31歳
結婚適齢期・・・35歳
恋愛レベル・・・ジュリエット級
恋愛タイプ・・・完全無欠型
と、中々の好成績。
精神年齢が11個も上ですけど。
『人を振り回すことを好んでいます。同性に嫌われないように注意』
『かなりすれている印象があります』
『純粋さが欠けます』
『男性を弄んで捨てることができる素質があります。可能だとしてもやめてください』
『かなり冷たく、老成した考え方を持っています』
だって。
当たってる・・・気がした。






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