2004年4月9日


家に着いたら、着信履歴を見たらしい佐野くんが電話くれた。
日付変わりかけ。
『ゴメン、電話気付かなかった』
『あぁうん、いいや。電話したとき佐野くんちの近くにいてさ、部屋にいたら寄ろうと思ってたんだ』
『えー、今から来てよ』
『え、わたし既におうちなんですけど』
『じゃぁ俺が迎えに行くから』
『・・・オフロ入ろうと思ってたんだよね』
『じゃぁオフロあがったら電話して』
と、強気に押し切られてしまったので、大急ぎでお風呂に入った。
で、佐野くんに会った。

最近妙に、ひと恋しいのだ。
淋しいんだと思う。
誰かと一緒にいたくて仕方ない。
でもそれと同時にひとりにもなりたくて、
だから仕事帰りにフラフラ寄り道したりしてるんだけど、
その、誰かと一緒にいたい欲求とひとりになりたい欲求が、最近戦っているのだ。
それが、今日になって前者が勝って、何故だか知らないけど佐野くんに会いたくなってしまったのだ。
無性に。

だけどこの日佐野くんに会って、
やっぱりわたしとこのひとは理解し合えないんだって思った。
腹が立つことをいっぱい言われたので、最後は
『ごきげんよう』
なんて言って車から飛び降りてしまった。
その捨て台詞のセンスにも我ながら愕然だけど、
車を飛び降りたわたしに声もかけずに行ってしまった彼にも愕然だ。
腹が立った。
わたしが、昔の男にモーションかけて、ヨリ戻す気もないのに戻したいような素振りを見せる性悪女だ、
みたいなことを(もちろんソフトに、だけど)言われたのだ。
腹が立ったけど、そう言うのは、
“振った相手の俺に、期待させるようなことするなよ”
っていう意味なのかと思って、
『もう佐野くんのこと頼ったりしない』
とか言ったら、
『頼るとか頼らないとかそういう問題じゃなくねぇ?』
と。更に、
『なんでそうやって何でもかんでも重く考えるわけ?』
とか言われて、
『そんなの、考えちゃうんだからしょうがないじゃん』
と言っても、彼にはわかってもらえなかった。
『あずみちゃんて、俺の周りの女の子たちとは何か違うんだよな』
と言われて、何が違うのかと思ったら、
『反応が予想できなくて、扱いづらい』
とな。
思えば、“反応が予想できなくて、面白い”と言ってくれる男のひととしか、わたしは続かなかった気がする。
とにかく侮辱にしか聞こえないようなことばかり言われて、辟易した。
最後の最後で、
『でも、あずみちゃんみたいなひとは、おんなじような考え方の人とは長続きするんだろうな』
の、後、
『悲恋ぶってるひととか』
と言われたのが、わたしに“ごきげんよう”を言わせた直接の原因である。
確かにわたしは、元彼くんたちに期待持たせるようなことしてたかもしれないけど故意じゃないし、
なにより根底には“一度好きになった人は一生好き”なんて言うポリシーじみたものがあるんだから仕方ない。
もちろん一度別れたひととは、もう元には戻れないだろうことはわかっているし、戻ろうとも思っていない。
ただわたしは、元彼くんは自分の理解者だったひとのはずだから、頼ってしまうのだ。
それに、悲恋ぶってるつもりもない。
幸せだもの。

とにかくむかついた。
でもわたしの態度もオトナ気なかったと思って、フォローメールを入れておいた。

2時ちょい前に就寝して、6時起床。
今日は月1回の会社のごみ拾いの日で、出勤時間がいつもより早いのだ。
おかげで仕事は眠かった。
同期の稲田が展示車の入れ替えをしていて、
車種が入ったプレートを付けたまま外に出してしまったので、
わたしは外に追いかけて外していた。
後ろのプレートを外していると、停まっていた車のエンジンが突然かかったのだ。
危うく轢き殺されそうになったので、稲田をこっぴどく叱ってやった。
本当に自分本位で周りのことを考えない。
そんな稲田はB型である。

林さんもB型なので困ってしまう。




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