2004年5月3日〜4日


祝・成人。

前日4時間半もぶっ続けで運転し、疲れ果てたわたしだったが、
午前5時半起床。
午前6時半美容院。
午前8時着付。
午前8時40分写真撮影。
午前9時半帰宅。
午後1時出発。
午後2時成人式開始。

着物レンタル+着付+写真前撮りのプランでお願いしていたのに、
写真の前撮りに行く暇がなかったので、当日でお願いした。
そうしたら祝日で、結婚式(結婚式場でレンタルしたのだ)のお客様がいるから8時40分からしか撮れない、とのこと。
それに合わせてやたら早い起床時間と、
9時半から1時までの暇なことったら。
もちろん振袖で家にいたのですが、動きづらいし暑いし何も出来ないので、
爪に色塗りながら『少林サッカー』観てました。
そんな成人式。

1時に啓介が迎えに来てくれて、一緒に会場に向かった。
わたしと啓介は共通して地元の友達が少ないので(だからしょっちゅう会う)、当日になって成人式が億劫だったのだ。
わたしは地元民で連絡取り合ってるのはゆきえと啓介と朋央くらいしかいないし、
ゆきえは成人式の実行委員なんぞやってるので、式中は忙しいらしい。
かと言って、男と成人式に出るのも同級生からしてみたら態度悪いので。
啓介は啓介で、薄く広くみんなと連絡を取り合っていたらしいけど、
むしろ薄すぎて困ってる、らしい。
会場に着いて、手当たり次第いろんな人と写真撮りまくった。
正直誰と撮ったか憶えてない。
けど、撮り損ねたひとは忘れられなくて、きっとコレは一生悔いるだろう。
式はみーちゃんたちにくっついて参加した。
2年ぶりに会ったみーちゃんは、なんだかますますいい子になってた。
小・中・高一緒で、仲も良かったけど、
幼かった頃は、みーちゃんのいい子っぷりが感に障ることもあった。
もっと早く、ちょっとやそっとじゃイライラしない今のわたしになっていたかった。
5年も経てば外見が変わるひともいる。
だけど本質は変わらないものなのかも知れない。
昔はぽっちゃりしててひとの目を引くような子じゃなかったヨウコちゃんは、
痩せて別人かと思うくらい綺麗になってた。
しーくんはすごく背も伸びてますますかっこ良くなってたし、
大竹くんはおにいちゃんに似てきた。
はるちゃんは案の定“よそゆき”な声で話しかけてきたし、
高橋くんは相変わらず好青年オーラを出していた。

ケンティーたちと式を抜け出してガストにいた啓介が、わざわざわたしとゆきえを迎えに来てくれた。
夜どうする??
という話になった。
ゆきえも最近いろいろあったらしく、ゆきえの話を聞いてからどっかのグループに便乗するか、という話に。
が、急転直下。
ゆきえはモメてた男とこれから話をすることになって、
わたしと啓介は他のグループに乱入することに。

乱入したのは、多分飲んでるグループで一番大所帯(手当たり次第声をかけたらしい)。
みーちゃんが、埼玉で同棲している彼氏を連れてきていた。
幹事は村山とかおちゃんで、
かおちゃんは相変わらず空回りな仕切り方をしていて、
それを村山は(多分)重々承知しているので、あまり口を挟まない。
相変わらず。
啓介が、啓介のクラスの同級会に顔を出しに行ってくる、と旅立って、
しばらくすると入れ違いにケンティーたちがやってきた。
ケンティーと話したかったのに、奴は明らかにわたしを避けているので地団駄だ。
一席一席、ひとの出入りとともに移動していたら、いつの間にか加わっていた応援団長と浩太の間にいた。
こう見えてわたしは、中学時代、生徒会の副会長をやっていた。
『今度3役で飲まねぇ?』
と、団長。
団長は、“団長”なんていうポジションからの連想通り、
中学時代は傍から見たら“怖い人”だったんだと思う。
そんな彼がそんなこと提案するなんて、正直意外だった。
意外ついでに、彼の外見が中学時代とさほど変わっていなかったのも意外だ。
相変わらずモデルみたいに手足が長くて締まってて。
笑顔や声が、昔よりもまろやかになってたのが驚いた。
そうやって5年の歳月を感じる。
“カメラが恋人”だなんて言って、古いカメラを肌身離さなかったのも意外だった。
彼って、美術の時間どんな絵書いていたっけ?
なんて思い出そうとするのは、大人になった今は不必要。
団長がトイレに立つと、浩太がここぞとばかりに話しかけてきた。
『俺さ、あの時お前のことかなり好きだったんだよ』
“あの時”という一言だけで“あの時”だと限定できてしまう。
それくらい、わたしと浩太の仲が良かったのはほんの一時で、濃い一時だったのだ。
当時付き合ってたひととうまく行かなくて、それを彼と仲が良かった浩太に相談していた。
それも、毎日と言っても過言じゃないくらいの電話で。
『今更遅いよねー』
突然浩太が過去の気持ちを持ち出すから、一気に酔いも回って無礼講状態。
『わたしだってあの時好きだったんだけどー』
あーぁ、青春だなぁ。
若かったなぁ。かわいかったなぁ。
『あの時気持ち伝えてれば、何か変わったのかなぁ』
今更の今更だ、そんなこと。
『気持ち伝えられなかったこと、結構引きずっててさ。
ずっとお前への気持ちも引きずってたんだよ。
今日言えて良かった』
そう浩太が言うと、団長が帰ってきて会話に割り込む。
『なんだよ、邪魔すんなよ。今告白してるんだから(笑)』
と、浩太。
片思い過ぎて思い出が少なすぎて思い出すこともなくなっていたけど、
わたしはこのひとが好きだったんだなぁ、なんてしみじみ感じてしまった。

浩太と話し込んでいるわたしをニヤケ顔で見ていた啓介が気付いたら会場からいなくて、
探しがてら外に出たらゆきえと話し込んでた。
宴もタケナワ、で、一次会はお開き。
店を出たらゆきえに捕まって、報告を受けた。
今日の男とは、終わったようだ。
浩太が会話に割り込もうとしてくるのをゆきえは片手で払って、

なんとなくみんなの流れに任せて地元のゲーセンに。
疲れ果てたゆきえが『帰りたい』と言うので、
啓介と3人で帰ることにした。
ゆきえを送って、懐かしい小学校の側を走っていたら、団長から電話。
『なに? もう帰ったの?』
なんて言われたので、啓介と戻ることにした。
待ち合わせのセブンで、団長と浩太を乗せる。
『どうするー??』
1時を回って、この何もない地元は消灯だ。
市外に出ても、市外は市外で新成人が飲んでいるだろうし。
というよりも、こんな日に飲酒で捕まるほどみっともないことはない。
行き先を考えていたら、運転手の啓介が寝かけた。
限界らしいので先に帰らせることに。
近くにある団長の家に行って、ひとまず団長の車に移動。
彼は飲み会に行く途中車をぶつけたらしく、車を見たら思い出して凹んでた。
『さてと。どうする??』
と再びそこからスタートして、やっぱり話は堂々巡り。
今東京に住んでる浩太は明日戻るらしく、時間も時間なのでお開きにするか、と。
浩太を家まで送って、 『じゃぁ、わたしも歩いて帰るね』
なんて冗談言ったら(浩太の家からわたしの家までは4キロくらいある)
『やっぱりもったいなくねぇ? せっかくの成人式なのに』
と団長が言うので、とりあえずユズを見に行くことに。
やっぱりすでに真っ暗で、しかも雨。

仕方なく車の中で喋っていた。
団長はうちらの学年で唯一、ニイガタ市の高校まで通っていた。
高飛びの記録で、スポーツ推薦を受けたのだ。
高校時代の話から、今の仕事の話をお互いして、
浩太に見せた、という卒業文集を見せてもらって、
最近凝ってるカメラで撮った写真たちを見せてもらって、
気付いたら3時を大きく過ぎていた。
『海が観たい』
と、女の子みたいなことを言い出したのは団長だ。
で、雨の中海を目指して車を走らせた。
話は将来のことについてで、団長の将来のヴィジョンというか画が具体的過ぎてびっくりした。
このひとは成功するんだろうなぁ、とわけもなく思っていたけれど、
わたしは応援してるよ。
海に着いても雨は止まず、眠いオーラのわたしを察したのか、
結局波の音も砂の感触も海の匂いも味わわず、帰路。
わたしの家に送り届けられたのが4時半。
爆睡。

夢を見た。
光が多く入る、モデルルームのような家に、
ゴールデンレトリバーと黒いラブラドールレトリバーがいるのだ。
画に描いたような幸せそうな家。
何故かひとは出てこなかった。
ゴールデンと黒ラブをマイホームで飼うのは、団長の夢。
あたいってば影響受けすぎ。

翌日は高校時代の旅行メンバーとゴハン。
その日集まったメンバーのうち、わたし以外は同じ市で成人式なので羨ましい。
みんなとも写真撮りたかったなぁ。
今年の旅行はグンマでナイトサファリ見学が最有力・・・らしい。
行けるといいなぁ。
これだけは、ずっと続けたいなぁ。

帰宅して夜になって、けんじから電話。
成人式のことを聞かれて、
浩太の話やら団長の話をして、
『お前あやしーなぁ。朝の4時まで一緒にいた、だぁ?
俺だったら絶対手出してるね』
なんて何故か偉そうに言うので腹が立った。
『お前と一緒にすんなよ』
この暴言はわたしですが。
せっかくひとが楽しかった思い出を話してるのに、全部を変な方向に持っていこうとするから嫌になる。
『お前のことが心配なんだよ』

そういえば、成人式用に借りた振袖は、黒地に真っ赤な牡丹が絞で入っている。
振袖の写真をナガノにいた頃見せたら、
『紅い牡丹お揃いじゃん』
と言ってくれた。
彼の背中にも紅い牡丹がある。
それだけで嬉々。

成人バンザイ。



【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】 【1日5分の英会話】