2004年8月9日


昨日、島田くんと海に行った。
と言っても昨日はふたりとも仕事で、
夜の海。
それでも今シーズン初の海で、初の水着。
一週間前にその話が出て、一週間フルタイムで、わたしはそのことばっかり考えてた。
水着の上に履くショートパンツにビーチサンダル。
花火にカメラ。
休みの日や仕事の休み時間で準備を進めて、
毎日毎日浮かれてたのだ。
が、前日になってわたしの仕事のミスが発覚。
月曜日(つまり海に行く翌朝)、会社に行かなきゃいけなくなって、
島田くんに電話。
仕事のミスの経緯から仕事の愚痴、ここ一週間わたしを支配した会社を辞めたい思いなんかを熱く語って、
(ぶっちゃけ酔っ払って電話してました)
気付いたら2時間も電話してた。
島田くんは本当にいい奴で、月曜の朝会社に書類を届けに行くのも付き合ってくれる、とな。
申し訳ないけど嬉しかった。
で、その海当日。
わたしのミスは何とかなって、月曜出社がなくなった。
思わず仕事中の彼に報告に走ったくらい。
それからはもう、鼻歌交じりで仕事をして、部長がいないのをいいことにさっさと帰宅。
楽しみで楽しみで、運転中なんか顔が勝手にニヤけるのを顔中の筋肉をフルに使って押さえつけてほっぺが痛くなるくらい。
帰宅してお風呂に入って、ちゃんと水着も着込んで、ウォータープルーフのマスカラだけはばっちりして、
島田くんに電話。

8時半に彼が迎えに来てくれて、目指せ海。
海水浴シーズンとは言え、夜の海には1海水浴場につきせいぜい2グループ程度。
そのグループたちからもなるべく離れて、水着になった。
夜の海は温かく適温で、波も穏やか。
夜光虫が水しぶきのたびにきらきらと光って、
陸の果てにある灯台たちは互いに交信し合うかように点滅し、
空を仰げば星が瞬いて、時には流れ星。
そして隣には大好きになってしまった友達。
ふたりでキャッキャキャッキャ言いながらお互いの身体を突き飛ばして、
(体力上の都合で9割9分わたしが水を被った)
浜辺で一服。
そのうちに島田くんが『寒い』と言うので、車に戻った。
着替えてコンビニに寄って、
地元の、島田くんの母校のグラウンドで花火を上げた。
その後は例の如く、島田くんち。
『腰をくすぐられるのが弱い』だとか『首は?』とか『二の腕の裏は?』とか、
何故かふたりでお互いの身体をくすぐりあって、はしゃぎ過ぎて明け方寝た。
いつもは島田くんがベッドでわたしが雑魚寝なのに、
今日はふたりでベッドの端と端に寄って寝た。
仲良しすぎ。

はっ、と目を覚ませば朝の6時。
不十分な睡眠でも、わたしにも島田くんにも6時起床の癖は染み付いていた。
『おはよう』
あぁ、なんだか今日は距離が近すぎるなぁ、なんて。
冷静に考えたらおかしな状況。
『ごめん、ちょっとくっつきすぎたね』
反省して。
『そんなこと気にすんなよ』
なんて島田くんが言うものだから、
わたしはついに走り出してしまった。
『んなこと言ってさぁ、仮に、ね、もしかしたら、もしかしたら、だけど』
『なに?』
『あたいが島田くんのこと好きになった、なんて言ったら困るでしょ?』
『・・・別に困らないよ』
『・・・困れよ』
ふたりして笑って、さすがに沈黙。
『なんか言いたいことがあるならはっきり言えば?』
いじわる。
『ぃや、ごめん、いいや。本当はこんなこと言うつもりなかったんだ。
こんなこと言って好きなひとも友達も失うなんて悲しすぎるじゃん』
怖気づいて口走ったセリフは、いわゆる告白。
『はっきり言ってってば』
もう後戻りは出来なくて。
『島田くんのこと、すげぇ好きになっちゃったんさ』
結果。
『俺も』

ってなわけで島田くんが彼氏くんになった。

その後は、一晩空間だったベッドのど真ん中にふたりくっついて、
今まで我慢していた分だけ、思う存分密着。
結局夕方まで島田くんちで何をするわけでもなく。
好きだ。
大好きだ。
彼のこと、大事にしようと思う。



【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】 【1日5分の英会話】