2005年10月1日


どうしてこうも、わたしの心をかき乱すんだろう。
苦しくて辛くて悲しくて、だけどすごく、いとおしい。
大嫌いで憎くて腹が立って殴りたいくらいだけど、
だけどすごく、全部を捨てても構わないくらいに、愛してる。

でもそれにしても、今日のは腹が立った。
もう終わりにしたいって、思ってしまった。

仕事が終わって会社を出たのは9時だった。
月初会議の報告兼ミーティングのお陰。
先に帰宅していた島田くんに電話をして、島田家へ。
島田と近所をドライブしていたら、りさからメール。
『今、けんけんがお店に来たよ』
びっくりして固まった。隣の島田くんに心配されるくらい。
島田くんをおうちに送り届けて、帰路、けんじに電話をした。
『アンタどこで飲んでんのよ?』
『あ?』
飲んでる場所を当ててやって、彼を脅した。
『アンタはもうその街で指名手配なんだからね。
変なことしたら筒抜けなんだから』
その電話の後、しばらくしてけんじから電話。
『オマエの友達が働いてる店じゃねーか』
で、電話の向こうからりさの声。
電話切り際、けんじがぽつりと言った。

『勘違いしてるみたいだけど、おれ、ずいぶん前に彼女と別れたんだよ』

で、キャッチが来て、電話を切られた。
掛けなおす。
『ねぇ、どういうことよ? 彼女は?』
『・・・いるよ』
『はぁ? 意味がわかんないんだけど。嘘ついたってこと?』
『いずれそうなるだろう、ってことで・・・』
『そんなことひとことも言ってないじゃない』

彼はわたしに嘘をついた。
嘘をついた。
それもひどい嘘。

パニックを起こしたわたし、たぶんこんなことを言ったと思う。
『そうだよね、アンタなんてそういう男だもんね。
あーあ、もっと早く気付けばよかった。
二股も三股も出来ちゃう最低な奴だもんね。
こんな嘘くらい平気でつけるよね。
わたしがアンタのことどんなに好きか知ってたら、
あんな期待させるような嘘つけるわけないでしょ。
アンタは所詮、わたしのことその程度にしか考えてないってことでしょ。
ホント最低。
意味わかんないし。
アンタみたいなバカと話してても平行線だから、
酔い冷めてから電話してきて。じゃぁね』
けんじが何か言いかけていたけど、
聞いたら終わり。止まったら終わりって、
そう思って一気に喋った。喋りきって電話を切った。
もう嫌だ。嫌だ。

こんなに苦しいのに、こんなに辛いのに、こんなに悲しいのに、
わたしは彼が今でも大好きだ。
そんな自分の気持ちが、わたしをもっと悲しくさせる。

けんじが電話をくれたときに、電話の向こうでりさの声が聞こえて、
自分でもビックリしたけど、りさ相手に嫉妬した。
有り得ないくらいに嫉妬した。
まいこちゃんにだって嫉妬したことなかったのに。
苦しかった。
優美に言ったら、
『まいこちゃんにだって、実際会ったら嫉妬するでしょ』
と言われたけど。

大嫌いで大好き。
やめたいのにやめられない。

・・・やめられない?
そんなことない。
けんじがこれから、電話をくれなかったらもう終わり。
わたしから電話をしなかったら、もう終わり。

だけど、そう。
終わりになんてしたくないのが本心。

















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