2005年11月8日


けんじから電話。
仕事中の午後1時と、仕事終わりかけの午後6時過ぎ。
けんじに連絡を取らなくなってから、2度目のコール。

午後1時のそれは、課長の席で勝手に携帯を充電して放置してたばっかりに、気付かず。
午後6時過ぎのそれは、ポケットの中で。
『これと言って用はないんだけど、
だから迷惑だったら切るけど?』
稀に見る思いやりが逆に怖ろしくて、
『会社出たらかけ直す』

会社を出たのは午後6時半。
ひどい雨風。たまに雷。
車に乗って、暖機しながらお客さんに一件電話をして、
その後けんじに。
『どうしたの?』
と言いつつ、彼が訳もなく電話をしてきていることをわかってた。
風邪らしい。
見た目の割に病弱。

ねぇなんで、
なんでこうも、
けんじとの電話って楽しいんだろう。

『もう寒くなったねー』
信号待ちの瞬間、一気に雨足が強まったと思ったら、
雨がアラレに変わった。
『この頃なにしてたっけ?』
わたしがナガノにいた頃のこと。
『この頃なんて、幸せだったよー。
カナリ幸せだったよ。
毎日が楽しくて仕方なかった』
そう言っててやっぱり切なくなった。
そう、毎日が、面白いくらい輝いて見えて、
朝起きる瞬間から、夜眠る瞬間まで、
ううん、夢の中でさえも、
楽しくて仕方なかった。
『だけどその頃のわたしは、
その後に何が起こるか、なーんにも予想できてなかったんだよねー』
ひゅるひゅるひゅる、って、現実へ。
『彼氏ゲンキ?』
『まぁボチボチ』
『なんだそれ』
『けんけんの真似』
『なんだかんだ言って、珍しく長続きしてんじゃん』
『なーに言ってんのさ。
わたしなんて長続きするタイプなんだっつーの。
けんけんのせいで1ヶ月で終わっちゃったんじゃーん』
『え、1ヶ月? そんな短かったっけ?』
『そうだよー、けんけんのせいでさー』
『だけど、お前となんて3年ぐらいの付き合いな気がする』
『わかるー・・・』
言ってて惨めになる。
『わたし、3年分以上の傷を負わされたんだもん・・・』
墓穴。

スノボの話。
誕生日の話。
肩こりの話。
共有できる思い出が、離れているのに増えていって、
楽しいけど、悲しい。

こんなんじゃ変わらないよ。
そう誰かが囁くけど、
好きでいるくらい、いいでしょう?
本当にたまになら、いいでしょう?
自分を甘やかしてしまう。

だめだなぁ、わたしって。



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