2004年1月21日


日付けが変わりかけ、りさが来訪。
りさは小さい頃に大病を患って、そのために今でも病院に検査の為に一年に一度行っている。
病気はもう完全に治っていて再発の可能性も少ないんだけど、一応の定期検査。
で、本当は別れた彼が一緒に付き添ってくれる予定だったんだけど仕事で無理で、
わたしに代打の依頼。
りさは病気に関して敏感になってしまっているから、心配もあって快諾。

うちから先輩のところへ飲みに行ったけんじくんから電話。
帰宅途中に。
『先輩に店を移動しようって言われたんだけど、
今まで女のところにいて、女にトレーナー借りて、女が昔同居してた男のズボン借りて、
こんな格好じゃ行けない、って断ってさ』
会話の流れのなかの一節。
“女”
あぁ、そうだった。と思い出した。
他人が聞いたら一見“自分の女”に聞こえる呼び方だけど、
けんじくんの指す“女”は決してそれだけじゃなくて、大抵全ての女を“女”と呼ぶ。
すっかり忘れてた。
先日の、けんじくんとその友来訪の際もきっとそれだ。
けんじくんはまたきっとわたしのことを“女”とか言って、そのせいで友は“彼女”だと思い込んでたんだ。
罪な男。

病院に行くのは朝7時半出発だそうなので、りさの家に深夜移動。
りさのシングルのベッドで二人で寝る。
『この歳になって、女の子と二人同じ布団で寝るとは思わなかったよね(笑)』
『だね(笑)』
りさと話していて感じた。
わたしは、メールの彼のことをもっと知りたいって思ってる。
もっと理解して好きになれるなら、って思ってる。
でも、彼のことを知ろうとすればするほど、知れば知るほど、
けんじの良さに気付いてしまう。
悪循環だ。

予定通りに起きる。
起きがけに、変な夢を見た。
りさのベッドでりさと並んで寝ていたら、ドアが開いてりさの妹たちがやってくる。
で、『もぉ、これだからおねぇちゃんは』なんて言いながら、わたしたちの布団を片付けてくれるのだ。
わたしはそれを座って見ていて、家族は団結だな、なんてことを考えていたんだけど、
出て来た妹たちのうちの二人は、えりかちゃんと、みやちゃん。
その二人とは何度も会ったことがあり、顏も名前も知ってる。
問題はもう一人。
みやちゃんよりも幼い、ちょっと生意気そうなポニーテールの女の子。
その子の名前がどうしても思い出せない、と夢の中でわたしは悩んだ。
お世話になってるりさの家族なのに思い出せないなんて。
悩んでいるうちに目覚めた。

二人でいざ、マツモトの大学病院へ。
病院で待っているとき、11年前りさが病気だった頃、りさママが流産した話を聞く。
今朝見た夢の話をしたら、驚かれた。
わたしが夢で見た女の子は、りさのもう一人の妹だったのかもしれない。
その後はパルコをふらふらして、神社参拝して、ひたすらドライブ。
Choo Choo TRAIN歌いまくりドライブです。

お昼にけんじくんから電話。
今日も行く、と言われる。
体力限界なはずなのに。

ナガノに戻って、カラオケ。
最中に彼からメール。→カラオケ熱中のあまり、少々放置。
最中にけんじくんから電話。→飛びつく。
友達を大切にするひとなけんじくんは、りさのことを気遣って『今日はやめとくか?』と言ってくれたんだけど、
理解あるりさとわたしの駄々で、今日も来訪が決定。
家までりさに送ってもらって、りさとはそこでバイバイ。


けんじ来訪。
『ホットケーキが食べたい』
が、最近の口癖なんだけど、いつも何故かそれは叶わなくて。
今日は叶った。
二人で食べた。
うちにあった温泉特集の雑誌を見ながら、昔温泉でやらかした話を聞く。けんじくんの腕の中で。

ゴムがなかった。
昨日使い切ったのだ。

『もしも出来てたら、お前困るだろ。
どうやって生きて行くつもりだ。
責任取れなんて言わない、とかそういう問題じゃねぇんだ。
俺は自分が中途半端だってこともよくわかってるし、
俺はこれから金を貯めようとしてる人間だ。
仮に俺に金が有り余るほどあったらなんとでも出来るけど、そういうわけには行かない。
俺は自分の家が金で苦労して来たから、自分の子供にはそういう思いさせたくないんだよ』
けんじくんの人生は、わたしの予想を遥かに超えるような別世界の人生で、
なおかつけんじくんはわたしよりも長く生きていて、恋愛もそれなりにしてきて、
子供を堕ろさせたこともあるくらいで、
そういう人生を歩んで来れたけんじくんだから、そういうけんじくんだってわかってるから、
わたしはけんじくんに敵わない。
だからけんじくんの言葉は素直に重く受け止められる。
むしろ、誰よりもしっかりしたひとだ。なんて、ちょっと惚れ直してしまった。

『いつ俺も急に会えなくなるかわかんないし』
どうして不安になるような事を言うの?
与えられたはずの安心感の脆さを知る。

今日りさに病院で、
『“安心”と“安定”の違いってなんだろうね』
と尋ねられた。
よくわからなかった。
『イメージだけど、“安定”は周りから見てても平穏な感じで、“安心”は自己満足な気がする』
と答えておいた。
“安心”=けんじくん。
“安定”=メールの彼。

けんじくんが帰った後、メールの彼とメールした。
日本語変だ。
明日がお休みでも安定したお給料をもらえる公務員の彼。
働き詰めなのに安くて不安定なお給料しかもらえないけんじくん。
そんなことを考えてしまって、ダメだ。
比較してるとかそういうんじゃなくて、けんじを擁護しようとしてて、
『今日給料日で・・・』
とか
『あずみちゃんは学生なんだからお金がないのはしょうがないよ』
なんてメールに少々ご機嫌ナナメ。
あんたが休んでる間も働いてるのに安いお金しか得られないひとだっているんだ。
そしてわたしは、自分が彼の予想外に高給取りだってことを告げられない。


早起きをするとこんなに一日が長いのか、と、日々を無駄に過ごしていることに気付いた一日だった。



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