2004年2月2日ii


けんじくんからのメールをシカトしていたら、電話がかかってくる。
てっきり、まいこちゃんと会ってるからメールで済まされたんだと思ってたのに、
本当に自宅で寝ていたらしく。
疑うことが定着しているわたし。
まいこちゃんの存在を、受け入れているわたし。
ねだれば来てくれそうな雰囲気だったけど、来なくていい方向に持っていった。
会うことを、どこかで躊躇ってるのかも知れない。
メールの彼の存在を徐々に大きくしていこうとしているのかも知れない。
『もうお前に教えることはないよ(笑)』
だから飛び立って行け、
と言わんばかりのけんじくん。
そんなのは淋しくて。

レポートをやる。
近代思想のレポは、坪倉優介氏の『ぼくらはみんな生きている』をテーマにした。
去年、オダギリジョー主演でテレビドラマ化した、ノンフィクション。
18歳で事故に遭い、全ての記憶を失った青年。
記憶も経験値もゼロになって、何もかもがわからなくなって、
『人間は何をするために生きているの』
そう母親に尋ねたそうだ。
平々凡々に平穏無事に生きてきたわたしは、人間の生きる意味なんて考えたことがなかった。
何のために生きているんだろう。
考えてもわからない。

あとはゼミの購読演習のレポ。
江國香織著「藤島さんの来る日」
主人公は、藤島さんの愛人である千春ちゃん。
かならず帰ってくるひとを料理して待つような“巧妙な罠”を仕掛ける女性が嫌いで、
そんな“巧妙な罠”に対して、わざと何もしないという“巧妙な罠”を仕掛けるような千春ちゃん。
自分と重なる。
本妻には敵わないってことは分かってる。
でも、本妻と真逆な女でいることで、藤島さんと繋がっていられる。
敵わない。

近代思想のレポをメールで送ろうと思ったんだけど、先生のアドレスがわからなくなった。
メールを整理していたら、高校時代の哲学の授業で書いたレポが出てきた。
サルトルの「実存は本質に先立つ」という定義について。
レポは幼稚でまとまりがなくて、こりゃ成績も悪いわけだ、なんて今さら納得してしまったんだけど。
こんな考え方、忘れてた。
「人間は自由の刑に処されている」
人間は自由なんだ。
決められた道を歩かされているわけじゃない。
努力。精進。
がんばろう。



【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】 【1日5分の英会話】